診療あれこれ

小児はりのすすめ

治療器具
治療の様子
治療の様子

はり・きゅう治療といえば、凝り・痛み・麻痺・不眠症・更年期障害など、大人を対象とした治療と思われがちですが、じつは生後間もない赤ちゃんからお年寄りまで効果のある治療法なのです。

夜泣き、キーキー声、食欲不振、便秘などの乳児特有のストレス症状(いわゆる疳虫)や病気の予防、健康維持を主な目的とした生後6ヶ月から12歳までの子を対象とした治療法です。

皮膚を軽くなでさする、とても気持ちのよい刺激です。皮膚刺激で緊張をほぐすので、身体に鍼を刺すことはありません。痛さは全く無く、気持ちがよくて寝てしまう子もいます。心配な親御さんや、小児はりを体験したい保護者の方は、まず腕に実際の手技を体験していただきます。とても軽くて気持ちがいい刺激なので安心していただけると思います。

○小児鍼はどうして効くの?

皮膚への軽い刺激が自律神経に伝わり、自律神経によって脊髄や脳に伝わります。そしてその刺激は脳から内臓や身体全体に伝わり体調を好転させ、自然治癒力が上がり、治療効果が現れます。

疳虫(かんむし)が現れる原因は、

  • 環境の変化(引越、入園、入学など)
  • 新しい経験をした時(遊園地、花火など)
  • たくさん人が集る所に行った時(デパートなど)
  • 食生活(過食、甘いものを食べ過ぎるなど)
があります。

子供はまだ自律神経の調節がうまくいかずに、このようなことがあるとうまく対応できずに疳虫(かんむし)が現れることがあります。小児鍼をすることによって自律神経の安定、情緒の安定、脳、内臓の発達、自然治癒力がアップします。

適応症

夜泣き、キーキー声をだす、よく泣く、よく怒る、爪をかむ、人見知り、食欲不振、好き嫌いが多い、腹痛、嘔吐、便秘、下痢、夜尿症、風邪、小児喘息、鼻炎、湿疹、チック症、どもり、頭痛、結膜炎、中耳炎、肩凝り、成長痛、打撲などです。

お子さんの気になる症状がある時はぜひご相談ください。

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